寒くなると、暖房器具の電気代が気になりますよね。
普段、皆さんが使っているエアコンと電気ストーブだったら、どちらの方が電気代は安くなるのでしょうか?
今回はエアコンと電気ストーブの電気代について比較してみました。
エアコンと電気ストーブの電気代を比較
まずは、エアコンと電気ストーブの電気代を比較してみましょう。
電気代の計算方法は以下の通りです。
電気代の計算方法
電気代は、消費電力(kw)×時間(h)×単価(円)で求めることができます。
例として、500wの家電を8時間動かした場合の電気代を計算してみましょう。
電気の単価は1kw=27円とします。
- 0.5(kw)×8(h)×27(円)=108(円)
500wの家電を8時間使用すると、108円かかることがわかります。
1時間あたりの電気代は、13.5円ですね。
エアコンの電気代
エアコンはスイッチを入れてから部屋が暖まるまでの間、大量に電気を消費します。
しかし、部屋が一度暖まってしまえば、そこまで電気は消費しないようです。
メーカーが発表している期間消費電力量によって算出する事ができます。
5~6畳用のエアコンで人気がある、パナソニック:エオリアCS-228CFの場合は以下の通りです。
エアコンの温度を20℃に設定した場合
期間消費電力量(JIS C9612:2013) | 492kWh |
1日あたりの電気代(18時間) | 約83円 |
1時間あたりの電気代 | 約4.6円 |
期間消費電力量とは?
期間消費電力量とはJIS規格によって定められた基準を基に、エアコンがその期間で消費する電力量をあらわしたものです。
暖房の場合、11月8日~4月16日の160日間に、20℃に設定したエアコンを毎日18時間稼働した場合の電力量を表示しています。
この数値から、1時間あたりの平均電力量が計算できます。
例として、暖房の期間消費電力量が500kwの場合に、1時間あたりどれくらい電力を使うのか計算してみましょう。
- 500(kw)÷160(日)÷18(時間)=176.3(w)
また、期間消費電力量に電気代の単価を掛ける事により、1シーズンの電気代を知ることができます。
- 500(kw)×27(円)=13,500(円)
電気ストーブの電気代
電気ストーブはスイッチを入れてから消すまでの間、毎時間同じ量の電気を消費します。
大抵の機種は温度調節がついているので、山善:電気ストーブDS-D086を例に、強(800w)と弱(400w)の2パターンで電気代を算出しました。
電気ストーブを強(800w)に設定した場合
1時間あたりの消費電力量 | 800w |
1日あたりの電気代(18時間) | 約389円 |
1時間あたりの電気代 | 約22円 |
電気ストーブを弱(400w)に設定した場合
1時間あたりの消費電力量 | 400w |
1日あたりの電気代(18時間) | 約194円 |
1時間あたりの電気代 | 約11円 |
結果エアコン圧倒的に電気代が安い
上の条件で1シーズン使用した場合の金額は、以下の結果となりました。
エアコン(20℃) | 13,284円 |
電気ストーブ(強) | 62,208円 |
電気ストーブ(弱) | 31,104円 |
エアコンと電気ストーブの電気代を比較すると、エアコンが圧倒的に安いことがわかりましたね。
エアコンと電気ストーブの使い分け
エアコンと電気ストーブには向き不向きがあります。
エアコンは、室内全体を長時間暖めるのに向いていますが、スイッチを入れてから暖まるまで時間がかかります。
対して、電気ストーブは狭い範囲しか暖められませんが、スイッチを入れてからすぐに暖かくなります。
この特徴から、リビングなどの部屋では、全体が暖まるエアコンが向いていますね。
逆に、朝の支度などでキッチンや洗面所に短時間居る場合には、電気ストーブがおすすめです。
電気ストーブも短時間の利用なら、電気代はそこまで気になりませんし、足元を効率よく暖められます。
まとめ
エアコンと電気ストーブの電気代を比較しました。
結果はエアコンの圧勝でしたが、暖房器具には適材適所があります。
寒い朝を快適に過ごすために、電気ストーブを利用してはいかがでしょうか。